栄養士ブログ ~こ食について~
スタッフブログ 2024.03.01
こんにちは!足立歯科クリニック 栄養士の平井です!
3月になりましたね。寒さが緩み、
本格的な春が近づいてきた季節ですね。
中旬ごろになると全国的に桜が咲きはじめ、
街なかに春の彩りを感じるようになりますね。
皆さまの中には、卒業式や入学式といった
新しい門出を迎える方もいらっしゃるかと思いますが、
鮮やかな桜のように、素敵な思い出となることを
祈っております。
さて、今月は『こ食』についてお話します。
『こ食』という言葉をご存知ですか?また『こ食』には、
6つあるということをご存知ですか?ご存知の方もいるかもしれません。
是非この機会にたくさんの人に知ってもらいたいため、お話しします。
6つの『こ食』とは?
どのような意味合いがあるか想像できますか?
これから、詳しく説明していきますね!
①孤食:ひとりで食事をすること。
自分の食べたいもの、ペースで食事するので
食事内容が偏ったり、よく噛まずに食事して早食いにつながる可能性もあります。
②個食:家族がそろって食べているが、各々が別々の物を食べていること。
極端なことをいえば、協調性が欠け、
わがままな性格になるのではないかとも心配されています。
③固食:同じものばかり食べること。
栄養バランスが偏りやすくなります。固食は若い人や男性に多いと言われています。
偏った食事は肥満や生活習慣病のリスクを高める可能性があります。
④粉食:パンや麺など、粉ものばかり食べること。
噛む力が弱くなる、油をとりがちになり、血糖値も上がりやすくなります。
⑤小食:食事の量が少ないこと。
成長期に必要な栄養素がとれず、抵抗力が落ちやすく、
疲れやすかったり、風邪などひきやすくなります。
また、ご高齢の方は、抵抗力・筋力の低下につながりフレイル(虚弱)の原因になります。
☆フレイルについては、下記ブログに詳しく掲載しております!
栄養士ブログ ~フレイル・オーラルフレイルについて~ |足立歯科クリニック (adachi-d.com)
⑥濃食:加工食品や味の濃いものを食べること。
味覚が育たず、塩分を摂りすぎてしまいます。
生活習慣病の原因につながる可能性があります。
歯と関係する『こ食』とは?
思い当たる『こ食』はありましたか?
この中で、歯と関係する『こ食』としては、『粉食』が挙げられます。
パンや麺など、小麦粉などを使った食品は
軟らかく、とても食べやすいです。
ですが、パンや麺類ばかり食べていると
よく噛む習慣が減り、噛む力が弱くなります。
噛む力が弱くなると、噛み合わせが不安定になったり、
口元の筋肉が弱くなったりします。
高齢者の場合、食欲低下、栄養不足にもつながります。
また『濃食』は味覚が育たないため、味覚障害にもつながります。
素材本来の味が分かる調理法、食事を子どものころから知っておくことが大切です。
食事は決して栄養やエネルギーを補給するためだけのものではありません。
現代社会の中では、毎食家族そろって食事や一汁三菜を意識した
バランスの良い食事を用意するなど難しいこともありますが、
まずは少しでも実行に移せそうなところから改善してみましょう。
今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。