抜歯後の親知らずが痛いとき「痛み止め」を飲んでもいいの?
スタッフブログ 2025.12.24
皆さん、こんにちは。阿倍野区の足立歯科クリニックです。
親知らずを抜歯したあと、麻酔が切れると徐々に痛みが現れ、仕事や家事、育児に集中できないほどつらい場合があります。
とくに、夜になると疼きが増して眠れない…と当院にも多くの患者様が相談にいらっしゃいます。
そんなとき、手元にある市販の痛み止めを飲んで良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
このコラムでは、親知らずの抜歯後に起こる痛みの理由、痛み止め(鎮痛薬)の正しい使い方、市販薬を使用して良いケース、さらに痛みが治まらないときの注意点について、阿倍野区で歯医者をお探しの患者様にもわかりやすく解説いたします。
監修者情報
医療法人 青空会 足立歯科クリニック 院長
足立 哲也(あだち てつや)
プロフィール
朝日大学歯学部卒を卒業後、幅広い年齢層の患者と向き合いながら、むし歯や歯周病、予防歯科などの診療に取り組む。
患者が安心して通えるよう、丁寧なカウンセリングとやさしい対応を心がけている。
略歴
- 平成11年3月 朝日大学歯学部卒業
- 平成11年4月 大阪歯科大学研修医
- 平成12年4月 中岡歯科医院勤
- 平成15年4月 足立歯科クリニック開業
- 平成16年12月 医療法人青空会理事長
- 平成22年9月 南カリフォルニア大学ジャパンプログラム卒業
- 平成23年3月 AAID(アメリカインプラント学会)マキシコース卒業
- 平成24年4月 ICOIコロンビアコース
- 平成25年6月 インディアナ大学 インプラントコース
- 平成30年3月 大阪歯科大学院卒業
- 令和2年4月 大阪歯科大学 非常勤講師
所属学会・資格
- ADIA(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
- IDIA国際歯科インプラント学会
- 日本口腔インプラント学会認証医・専門医
- ICOI国際口腔インプラント認定医・指導医
- AAID(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
- 日本顎咬合学会認定医
- 南カリフォルニア大学 客員研究員
- 南カリフォルニア大学 ジャパンプログラムリーダー
- インディアナ大学 口腔再生学講座 インプラント研究科 客員講師
- インディアナ大学歯学部 日本歯科矯正プログラム 認定医
- 歯科医師臨床研修指導医
- 歯科放射線学会 認定医
- 口腔医科学会 認定医・専門医
- オステムインプラント 指導医・公認インストラクター
- 光機能化バイオマテリアル研究会会員
- JAID代議員
- 国際審美学会会員
- 臨床器材研究所認定医
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 衛生検査技師
- BLS認定医
- 福祉住環境コーディネーター
- ISOI国際口腔インプラント学会ドイツ口腔インプラント学会日本支部
◆親知らずの抜歯後に痛みが出る理由
親知らずの抜歯では、歯ぐきを切開したり、埋まっている歯を削ったりする場合があります。
そのため、抜歯後は体が傷を治そうと炎症反応が起き、痛みや腫れが出ることは自然な治癒過程です。
●痛みが出るタイミング
・麻酔が切れた頃から疼くような痛み
・1〜2日がピーク
・1週間程度で大きく改善することが多い
個人差はありますが、正常な経過であれば徐々に痛みは治まります。
しかし、次のような場合は通常より痛みが強くなりやすい傾向があります。
・横向き・斜めに生えていた
・骨を大きく削った
・下顎の親知らずだった
・歯ぐきが腫れている状態で抜歯した
阿倍野区でも親知らず治療のご相談が増えていますが、治癒には個人差があるため焦らず経過を観察することが大切です。
◆親知らずの痛み止めは飲んでも大丈夫?
結論からお伝えすると、日常生活に支障が出るほど親知らずの痛みがある場合には、痛み止め(鎮痛薬)を適切に服用していただいて問題ありません。
当院でも親知らずを抜歯された患者様には、感染予防の抗生物質と併せて、痛みをしっかり抑えられるお薬を処方しています。
とくに有効なのは、麻酔が切れる前に痛み止めを服用しておく方法です。
痛みが出はじめてから慌てて飲むよりも、先回りして対処することで、術後のつらい痛みを抑えやすくなります。
ただし、痛み止めには副作用もあるため、以下の点にご注意ください。
・指示された用法・用量を厳守する
・アルコールと併用しない(胃腸障害などのリスクが高まるため)
・既往症や服用中のお薬がある場合は、自己判断を避けて歯科医師・薬剤師に相談する
処方薬が手元になくなってしまった際には、市販薬の使用も可能ですが、「親知らずの抜歯後で痛い」と薬剤師に必ずお伝えください。
痛みの種類やお身体の状態に応じて、より適切な市販薬を選んでもらえるため安心です。
◆歯医者で処方される主な痛み止め
親知らずの抜歯後に処方される痛み止めには、いくつか種類があります。
患者様の体質や痛みの強さ、お身体の状態によって使い分けます。
当院で使用することの多い代表的な薬について分かりやすく解説します。
●ロキソニン(ロキソプロフェン)
親知らずの抜歯後にまず処方されることが多い薬です。炎症を鎮め、痛みや発熱の原因物質(プロスタグランジン)の産生を抑える働きがあります。
【特徴】
・効き始めが比較的早い
・強い痛みにも効果が期待できる
【注意点】
・胃腸に負担がかかることがある
・胃薬を併用することが多い
食後に服用することで、胃の負担を軽減できます。
●カロナール(アセトアミノフェン)
作用が穏やかで副作用が比較的少ないため、お子様、高齢の患者様、胃腸が弱い方にも使用されます。
【特徴】
・炎症を抑える作用は弱め
・痛みや発熱を和らげる(中枢神経に作用)
・比較的安全性が高い
【注意点】
・痛みが強い場合は効きが弱いと感じることがある
持病や妊娠中の方にも使用されることの多い薬です。
●ボルタレン(ジクロフェナク)
鎮痛効果が非常に高く、手術後の強い痛みに使用されることがあります。
座薬タイプもあり、吐き気や術後で食事がとれない場合にも活用できます。
【特徴】
・炎症を抑える力が強い
・効果の持続時間が長め
【注意点】
・副作用が比較的出やすいため慎重に使用
・腎臓や胃腸に負担がかかることがある
親知らずの抜歯後には、必要に応じて歯科医師が慎重に判断して処方します。
服用中のお薬やアレルギー、持病(胃潰瘍や腎疾患など)がある場合は、必ず担当歯科医師にお伝えください。
自己判断で薬を変更したり、市販薬を追加したりすることは避けていただくと安心です。
◆市販の痛み止めはどれを選べばいい?
「市販の痛み止め 親知らず」「痛み止め 市販 おすすめ」などで検索する方も多いですが、成分に注目して選ぶと良いでしょう。
●代表的な成分
・ロキソプロフェン
・イブプロフェン
・アセトアミノフェン(お子様も可・胃に優しい)
阿倍野区の歯医者としてお伝えしたいポイントは、服用して合わなければ無理に続けないことです。
◆痛み止め以外にできる対処法
痛み止めを飲んでも治らないときは、次の方法も効果が期待できます。
①抜歯部を清掃してもらう
血餅(自然なかさぶた)が取れ、骨が露出する「ドライソケット」になるとしみるような鋭い痛みが長期間続くことがあります。
3日以上痛い場合は歯科医院を受診してください。
②適度に冷やす
保冷材や冷えピタでやさしく冷やすと痛みを緩和しやすい
※冷やしすぎると血行が悪くなり逆効果
③強いうがいをしない
血餅が取れる原因になるため控えてください
※「ツボ押し」など民間療法はあくまで一時的。原因治療にはなりませんので注意が必要です。
◆抜歯後にしてはいけないこと
歯ぐきの傷を守り、痛みを悪化させないために次に気を付けましょう。
・お酒、激しい運動は2〜3日控える
・ストローの使用はNG(陰圧で血餅が取れる)
・硬いもの・熱いものを避ける
・辛い物・酸味の強い食べ物はしみやすい
・喫煙は治癒を遅らせるため控える
患者様によって回復スピードは異なりますが、
安静にしていただくほど治りは早くなります。
◆なぜ痛みが強い人と弱い人がいるの?
同じ「親知らずの抜歯」でも、患者様によって痛みの強さが異なることは珍しくありません。
これは、さまざまな要因が組み合わさって痛みの感じ方が変化するためです。
まず、抜歯の難易度が大きく影響します。斜め・横向きに生えている親知らずや、骨の中に深く埋まっている場合は、歯ぐきの切開や骨を削る処置が必要になり、術後の炎症が強く出やすくなります。
さらに、抜歯前から歯ぐきに炎症が起きていたり細菌数が多かったりする状態(智歯周囲炎)では、術後の痛みが長引きやすい傾向があります。
そのほかにも、次のような身体的・環境的要因が関与します。
・歯ぐきや骨の厚み、親知らずの位置
・夜間の歯ぎしり・かみ合わせの強さ
・免疫力(睡眠不足、ストレス、喫煙習慣など)
・痛みに対する感受性の違い
このように、術前の状態・全身のコンディションによって痛みの出方は大きく変わります。
そのため、「前回はほとんど痛くなかったから今回も大丈夫」と油断することはできません。
むしろ、2本目・3本目の抜歯の方が、痛みが強く出る場合も十分にあり得ます。
術後は患者様ご自身の身体を休め、適切なケアを続けることがとても重要です。
◆3日以上強い痛みが続く場合は受診を
次の症状がある場合、親知らず周囲炎や感染症の可能性もあります。
・痛みが日に日に強くなる
・口が開きにくい
・膿の味や臭いがする
・熱がある
・頬が大きく腫れている
当院では症状に応じて洗浄、鎮痛剤の処方、抗生剤の追加など適切な処置を行います。
無理をせず、早めにご相談ください。
◆まとめ
親知らずの抜歯後は、身体が傷を治すために一時的に痛みが出ます。
麻酔が切れる前から痛み止めを使用すると、痛みを抑えやすくなります。ただし
・痛みがピークを過ぎても改善しない
・3日以上痛みが続く
・悪化してきている
といった場合は、ドライソケットなどの可能性があり、歯科医院での処置が必要です。
阿倍野区で親知らず治療や痛みのご相談がある患者様はどうぞお気軽に足立歯科クリニックへお越しください。
患者様一人ひとりの状態に合わせ、適切なケアをご提案いたします。
大阪市阿倍野区の歯科・歯医者|足立歯科クリニック(土日も診療)御堂筋線昭和町駅スグ
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