下の親知らずが「横向き(水平埋伏)」の方へ。抜歯時間と難易度の目安
スタッフブログ 2026.02.27

歯医者さんで「下の親知らずが横向きに生えていますね」と言われ、不安になっていませんか?
「横向きの親知らずの抜歯は難しいって聞くけど、本当?」
「手術にどれくらい時間がかかるの?」
「痛みが長引かないか心配…」
このような疑問や不安を抱える方は非常に多いです。
この記事では、横向きの親知らず(水平埋伏智歯)の抜歯について、難易度が高い理由や、実際にかかる時間の目安、術後のダウンタイムについて分かりやすく解説します。
心の準備をして、安心して治療に臨むための参考にしてください。
監修者情報
医療法人 青空会 足立歯科クリニック 院長
足立 哲也(あだち てつや)
プロフィール
朝日大学歯学部卒を卒業後、幅広い年齢層の患者と向き合いながら、むし歯や歯周病、予防歯科などの診療に取り組む。
患者が安心して通えるよう、丁寧なカウンセリングとやさしい対応を心がけている。
略歴
- 平成11年3月 朝日大学歯学部卒業
- 平成11年4月 大阪歯科大学研修医
- 平成12年4月 中岡歯科医院勤
- 平成15年4月 足立歯科クリニック開業
- 平成16年12月 医療法人青空会理事長
- 平成22年9月 南カリフォルニア大学ジャパンプログラム卒業
- 平成23年3月 AAID(アメリカインプラント学会)マキシコース卒業
- 平成24年4月 ICOIコロンビアコース
- 平成25年6月 インディアナ大学 インプラントコース
- 平成30年3月 大阪歯科大学院卒業
- 令和2年4月 大阪歯科大学 非常勤講師
所属学会・資格
- ADIA(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
- IDIA国際歯科インプラント学会
- 日本口腔インプラント学会認証医・専門医
- ICOI国際口腔インプラント認定医・指導医
- AAID(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
- 日本顎咬合学会認定医
- 南カリフォルニア大学 客員研究員
- 南カリフォルニア大学 ジャパンプログラムリーダー
- インディアナ大学 口腔再生学講座 インプラント研究科 客員講師
- インディアナ大学歯学部 日本歯科矯正プログラム 認定医
- 歯科医師臨床研修指導医
- 歯科放射線学会 認定医
- 口腔医科学会 認定医・専門医
- オステムインプラント 指導医・公認インストラクター
- 光機能化バイオマテリアル研究会会員
- JAID代議員
- 国際審美学会会員
- 臨床器材研究所認定医
- 介護支援専門員(ケアマネージャー)
- 衛生検査技師
- BLS認定医
- 福祉住環境コーディネーター
- ISOI国際口腔インプラント学会ドイツ口腔インプラント学会日本支部
そもそも「横向きの親知らず(水平埋伏智歯)」とは?
「横向きの親知らず」は、専門用語で水平埋伏智歯(すいへいまいふくちし)と呼ばれます。
顎の骨の中に完全に、または部分的に埋まった状態で、手前の歯に向かって横倒しに生えている状態を指します。
特に下の顎はスペースが狭いため、横向きに生えてしまうケースがよく見られます。
なぜ抜歯が必要なの?
横向きの親知らずを放置すると、以下のようなトラブルを引き起こすリスクが高まります。
- 虫歯・歯周病のリスク増加→手前の歯(第二大臼歯)との間に汚れが溜まりやすく、歯ブラシが届きにくいためです。
- 歯並びへの悪影響→手前の歯を強く押すことで、全体の歯並びが崩れる原因になることがあります。
- 智歯周囲炎(ちししゅういえん)→親知らずの周囲の歯ぐきが細菌感染を起こし、強い痛みや腫れを引き起こします。
そのため、トラブルが起きる前、または悪化する前に抜歯を勧められることが一般的です。
横向きの親知らず、抜歯の難易度は?
結論から言うと、まっすぐ生えている親知らずに比べて、横向きの親知らずの抜歯は難易度が高くなります。
難易度が高い3つの理由
①歯ぐきの切開や骨の切削が必要
歯が骨に埋まっているため、そのままでは引き抜けません。歯ぐきを切開し、歯を覆っている骨を少し削る処置が必要になります。
②歯を分割して取り出す必要がある
横に倒れているため、手前の歯が邪魔になります。そのため、医療用の器具で親知らずを細かく分割し、少しずつ取り出さなければなりません。
③神経や血管に近い
下顎の骨の中には、唇や顎の感覚を司る「下歯槽(かしそう)神経」という太い神経と血管が走っています。
横向きの親知らずの根っこは、この神経に非常に近い位置にあることが多く、慎重な処置が求められます。
抜歯にかかる「時間」の目安は?
横向きの親知らずの抜歯にかかる時間は、生え方の深さや根っこの形によって大きく異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
| 処置内容 | 所要時間の目安 |
| 麻酔〜効き始めるまで | 約5〜10分 |
| 抜歯手術(切開〜分割〜摘出) | 約30〜60分 |
| 縫合・止血確認 | 約5〜10分 |
| トータル滞在時間 | 約45分〜1時間半程度 |
※根っこの先端が曲がっていたり、骨と癒着していたりする場合は、1時間以上かかる難症例となることもあります。
事前にCT撮影などを行い、歯科医師から十分な説明を受けることが大切です。
抜歯後の痛み・腫れ(ダウンタイム)について
横向きの親知らずの抜歯後は、切開や骨を削る処置を伴うため、ある程度の痛みと腫れが出ます。
- 痛みのピーク: 麻酔が切れた後から翌日。痛み止め(鎮痛剤)を処方通りに服用すればコントロール可能です。
- 腫れのピーク: 術後2〜3日目がピークで、頬が飴玉を含んだように腫れることがあります。その後、1週間程度かけて徐々に引いていきます。
- 抜糸: 通常、術後1週間〜10日後に行います。
重要な予定(結婚式や旅行など)が直近にある場合は、ダウンタイムを考慮して抜歯のスケジュールを組むことをおすすめします。
安心して抜歯に臨むためのポイント
横向きの親知らずの抜歯は、高い技術と経験が必要です。かかりつけの歯科医院で「大学病院や口腔外科を紹介します」と言われることも珍しくありません。
- 口腔外科の専門医がいる医院を選ぶ→ 経験豊富な専門医であれば、手術時間も短く、術後の負担を減らせる可能性が高まります。
- 設備が整っているか確認する→3D画像で神経の位置を正確に把握できる「歯科用CT」を完備している医院を選ぶとより安心です。
まとめ
下の親知らずが横向き(水平埋伏)に生えている場合、抜歯の難易度は比較的高く、時間も30分〜1時間程度かかることが多いです。
しかし、専門の知識と技術を持った歯科医師(口腔外科医など)のもとで治療を受ければ、過度に恐れる必要はありません。
放置すると手前の健康な歯まで失うリスクがあるため、気になる症状がある方や、歯科検診で指摘された方は、早めに信頼できる歯科医院へ相談してみましょう。
足立歯科クリニックでは
口腔外科を専門とする院長を含め、経験豊富な歯科医師が診察を担当、歯科用CTを完備しています。親知らずの抜歯を得意分野としておりますので、安心してご来院ください。
大阪市阿倍野区の歯科・歯医者|足立歯科クリニック(土日も診療)御堂筋線昭和町駅スグ
もしくは 06-6655-1615 までお気軽にお電話ください🦷















